干し芋はさつまいもを原料とした伝統的な加工食品。自然な甘みと腹持ちの良さから、おやつとして親しまれています。
そんな干し芋ですが、購入する際「せっこう(切甲)」というあまり聞き慣れない言葉が記載されていませんか?せっこうとは干し芋の形状を指す言葉の1つです。
本記事では、干し芋の「せっこう」とは何か、平干しや丸干し、規格外のものとの違いにも触れながら解説します。
また、せっこうならではの魅力やおすすめの商品についてもご紹介するので、最後までご覧ください。
この記事の目次
干し芋の「せっこう」とは|製造の過程で出た切り落としの部分
干し芋の商品などを見ていて、「せっこう」「平干し」「丸干し」など干し芋のなかでも色んな呼び名がありますよね。
そのなかでも「せっこう」は、平干し(薄くスライスした形状の干し芋)の製造過程で、形を整えるためにさつまいもの両端をカットした際に出る切れ端のこと。この「せっこう」は小さくて短い形をしています。また、切れ端だけでなく乾燥中にやわらかく崩れてしまったものも「せっこう」と呼ぶケースもあるようです。
いずれも平干しとして規格は満たさないため、通常の商品とは別にされ、せっこうとして商品化されています。しかし、見た目は異なるものの味と品質は平干しと変わりありません。
規格外との違いとは?
せっこうは生産ラインで生じた干し芋の切れ端である一方で、「規格外」と呼ばれる干し芋は、色や形、サイズ、硬さが規格から外れたものを指します。せっこうと規格外は同じと思われることもありますが、違うものであることを知っておきましょう。
規格外の干し芋の特徴として、下記が挙げられます。
▼規格外の干し芋の特徴
- サイズが小さいもの
- 形が崩れているもの
- 筋があり、硬さがあるもの
- 白い粉(麦芽糖)がついているもの など
規格外の干し芋が生じる原因としては、原料のさつまいもの状態や乾燥具合などの要因があります。ただし、規格外の干し芋は見た目が正規品と異なるだけで、味や品質には問題ありません。自宅用として楽しみましょう。
平干し・丸干しとの違いとは?
せっこうは、平干しの干し芋を製造する際に出た切れ端の部分ですが、「平干し」「丸干し」についても整理しておきましょう。
平干し | 丸干し | |
---|---|---|
製法 | さつまいもを蒸してスライスし、風通しの良い場所で乾燥させる | さつまいもを蒸し、カットせずに丸ごと乾燥させる |
特徴 | ・柔らかくしっとりした食感・スライスされていて食べやすい | ・もっちりとしていて食べ応えがある・1本まるごとなので、芋の味を感じやすい・流通量が少なく稀少 |
平干しと丸干しは形が整っているため、家庭用はもちろん贈答用としても利用されます。
スライスされて食べやすい「平干し」と食べ応えと濃厚な甘みがある「丸干し」、どちらもそれぞれ魅力があるため、好みに応じて選択してみてください。
訳ありほしいも 500g×2袋(1キロ)
¥2,280(税込)
茨城県産 べにはるか 平切り ほしいも 320g
¥1,200(税込)
茨城県産 シルクスイート 平切り ほしいも 140g
¥600(税込)
干し芋のせっこうの魅力
平干しや丸干しのものとは形状が異なるため、せっこうは贈答用というよりは家庭用としての利用されるケースが一般的です。
正規品ではありませんが、平干しや丸干しとはまた違う魅力があります。次から、せっこうの魅力ポイントを見ていきましょう。
平干しや丸干しと比べて安価
せっこうは、平干しの製造過程で必然的に出てくる副産物であり、形やサイズが整っていないことから、平干しや丸干しと比較すると価格が抑えられる傾向にあります。
味や品質は平干しのものと変わらないため、見た目の違いを気にしなければ、非常にお得な商品です。
小さいサイズで食べやすい
せっこうは形やサイズが不揃いですが、1つ1つのサイズが小さいため、少しつまむ程度のおやつにぴったりです。
ただしサイズが小さいため、平干しや丸干しと比べて乾燥が進みやすい点には注意しましょう。開封後は冷蔵保存し、賞味期限に関わらず早めに食べきるようにしてください。
干し芋のせっこうはどのように活用すれば良い?
サイズが小さく、形もバラバラなせっこうは家庭用のおやつとしてそのまま食べるのももちろんおいしいですが、料理やお菓子づくりにもに活用できます。
せっこうをよりおいしく食べる方法について次から見ていきましょう。
お菓子作りの具材として
せっこうはお菓子作りに活用することができます。特に「お菓子に使う甘味料を控えたい」「自然な甘みを楽しみたい」という方におすすめ。
▼お菓子作りの活用例
- 細かく刻み、クッキーやスコーン、パウンドケーキに混ぜ込む
- 蒸しパンのトッピングに
- ヨーグルトに刻んだせっこうをトッピング など
お菓子づくりに使うことによって干し芋ならではの食感と自然な甘みがプラスできます。ぜひ家庭でのお菓子作りに活用してみましょう。
天ぷらに
せっこうの干し芋は天ぷらにするのもおすすめです。
油で揚げることによって、干し芋の甘さがより引き立ちます。衣のサクサク感と干し芋のしっとりした食感がクセになるでしょう。揚げたての干し芋の天ぷらに少し塩をつけて食べると絶品です。
バターをのせて炙る
とてもシンプルな食べ方ですが、せっこうにバターをのせて炙る料理もおすすめ。せっこうの自然な甘さとバターのコク・塩気の組み合わせがたまりません。
ガスバーナーで炙る場合は、バターが溶けて干し芋の表面が軽く焦げるまで炙りましょう。
また、ガスバーナーが無い場合はオーブントースターで代用可能です。焦げすぎないように注意しながら調理をしてくださいね。
せっこうのおいしさ・品質は正規品の干し芋と変わらない
せっこうは干し芋の切れ端なので、平干しや丸干しと比較すると見た目は整っていませんが、味や品質は正規品と変わりません。小さくて食べやすく安価であるため、家庭向けに大変おすすめです。
幸田商店でも、平干しと丸干し同様、せっこうの取り扱いがございます。干し芋の人気品種である「べにはるか(紅はるか)」の切れ端のみを大容量500gをパックしました。ただし数量限定商品ですので、お買い求めはお早めに。
また、規格外品の干し芋を使用している商品もございます。ご家庭用のお買い得な「訳あり干し芋」もぜひお試しください。
訳ありほしいも 500g×2袋(1キロ)
¥2,280(税込)
茨城県産 べにはるか 平切り ほしいも 320g
¥1,200(税込)
茨城県産 シルクスイート 平切り ほしいも 140g
¥600(税込)
素材を活かしたものづくりで健康と食の豊かさをお届け
海風が吹き、元気な土壌で育てられる茨城県の農作物たち。さつまいものみを原材料にした干し芋を中心に、幸田商店では自然の恵みを活かした伝統のものづくりをしています。 国産の豆を使ったきなこやあずき、大麦の食品など、独自の加工技術や製法で美味しく安心安全な食品を製造。 素材の旨みがたっぷりの自社商品を通して、体の健康や食の豊かさを提案しています。
公式オンラインショップについて
干し芋の名産地、茨城県ひたちなか市から直送。数量限定の干し芋の詰め合わせ商品など、Webショップならではのラインナップでいつでも全国へと配送を行っています。