お餅を食べるときに付けたり、和菓子で食べる機会が多いきな粉。
日本人にとっては古くから親しまれている食材ですが、実はいろんな栄養を含み、最近はその効果や効能が注目されて健康食として取り入れる人も増えています。
今回の記事では、そんなきな粉がもつ栄養や効能について、ご紹介したいと思います。
きな粉のどんな栄養がどう体に良いのかを知って、ぜひ普段の食生活に取り入れる参考にしてみてください。
この記事の目次
そもそもきな粉とは?
日本人なら誰もが口にしたことのあるきな粉ですが、何からできているか知っていますか?
原料は大豆であり、挽いて粉状にしたものがきな粉になります。幸田商店でも、国内産の大豆などを使って直火焙煎でじっくりと丁寧に煎って作っていきます。
つまり、あの独特な香ばしい風味は煎った大豆の香りであり、きな粉は醤油や豆腐などと同じ大豆製品ということになります。
また、私たちがよく見かけるのは黄大豆を使ったきな粉ですが、大豆の別品種である青大豆や黒大豆を使って作るものもあります。
見た目どおり、「黄色なる粉」の語源から「きな粉」と呼ばれるようになり、きな粉の歴史は平安時代の辞書にも記載されているほど古く遡ると言われています。
一般的には和菓子に使われることの多いきな粉ですが、トーストに掛けたり、牛乳に混ぜてドリンクに使ったりといろんな楽しみ方があります。
きな粉がもつ栄養成分
粉状でいろんな食べ物へとアレンジが楽しめ、気軽に摂取できるきな粉ですが、一体どんな栄養素を含んでしるのでしょうか。
ここでは文部科学省が発表している「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」 のデータをもとに、きな粉20g
に含まれている栄養素をご紹介します。
【きな粉(黄大豆)の栄養素(20g)】
エネルギー | 90kcal |
---|---|
タンパク質 | 7.3g |
脂質 | 5.1g |
炭水化物 | 5.7g |
食物繊維 | 3.6g |
ビタミン | ビタミンA、D、E、K、B軍、C |
ミネラル | カルシウム、鉄、亜鉛など |
表からも分かるように、大豆を原料としたきな粉にはタンンパク質や脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどが含まれています。
さらに、きな粉にはどんな効果や効能があるかを解説していきたいと思います。
きな粉の栄養がもたらす効果効能
大豆を原料とするきな粉は、大豆の栄養素を体に摂り入れることができます。
大豆と言えば、女性ホルモンに似てると言われる大豆イソフラボンを連想する方も多いのではないでしょうか。
前章でもご紹介したとおり、きな粉にはタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養成分があることが分かりました。
ここではきな粉を食べることで、実際にどういった効果効能があるのかをご紹介します。
きな粉の効能①:たんぱく質で健康的な体を維持
筋トレブームによって、タンパク質を含む食品への関心が高まっている昨今。
大豆は「畑の肉」と呼ばれることもあるほど、タンパク質を多く含む食品として知られています。
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、1日の摂取推奨量が30歳〜49歳の男性が65g 、女性が 50gとなっています。
きな粉は20gのうち7.3gと多くがタンパク質を占めているので、タンパク質を摂りたい人にはぴったりの食品と言えるでしょう。
タンパク質は体内に入るとさまざまな消化酵素の働きによってアミノ酸に分解され、血液とともに全身に運ばれて骨や筋肉、皮膚、髪、内臓を構成するサポートをします。
また、炭水化物や脂質とともに、エネギー源となる3大栄養素として挙げられるタンパク質。
タンパク質が不足すると免疫の低下にもつながると言われ、健康な体の維持にも欠かせない大切な栄養素なのです。
きな粉の効能②:食物繊維で腸内環境を整える
現代の日本人の多くが不足しがちと言われている食物繊維。食物繊維が不足していると何が起こってしまうかというと、腸内に有害物質が溜まり、腸内環境が悪くなってしまうのです。
便秘や痔になる心配だけでなく、大腸がん発症のリスクもあるため、日頃からきちんと食物繊維を摂取することをおすすめします。
大豆には、そんな食物繊維を多く含む食品としても知られています。
食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と、溶けにくい不溶性食物繊維の2種類があり、きな粉に含まれる多くの食物繊維が不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は胃や腸のなかで水分を吸収し、便の量を増して腸内を刺激しながら便通を促してくれます。
便秘に悩んでいるという方は、ぜひきな粉を積極的に取り入れてみてください。
きな粉の効能②:若々しさを手助けする大豆イソフラボン
大豆を原料とするきな粉、豆腐、納豆などの食品に含まれている大豆イソフラボン。
さまざまな効果効能を期待され、サプリメントや健康食品としても注目されている栄養素です。
大豆イソフラボンはポリフェノールの一種であり、化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)と似ているため、女性の美や健康の維持に大きな役割を果たしてくれます。
40代から徐々に女性ホルモンの分泌が減少し、更年期にホルモンのバランスが崩れやすくなりますが、そんな更年期のゆらぎを緩やかにするのにも有効とされています。
また女性ホルモンが不足すると骨にカルシウムが届けられにくくなるため、骨粗鬆症の原因にも。植物性エストロゲンである大豆イソフラボンは、骨の健康を保つためにも働きかけてくれ、骨粗鬆症の予防にもおすすめです。
これらのほかにも大豆イソフラボンはコラーゲンを増やして美しい肌作りをサポートしたり、悪玉コレステロールを排除して生活習慣病を予防するなど、女性の美や健康に役立つと言われています。
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