約60種類もの品種があるさつまいもの中で(※)、群を抜いて糖度が高い品種「紅はるか」。その糖度は加熱調理前で約30度、加熱調理によってなんと50〜60度まで上がるとされています。
今回は、そんな紅はるかが持つねっとりとした食感と濃厚な甘みを活かした美味しい食べ方をレシピと共にご紹介します。
また、美味しい紅はるかを選ぶためのポイントや、「料理が苦手……」という方でも、手軽に紅はるかを楽しんでいただける方法も解説。紅はるかを美味しく食べたい!という方は、ぜひ最後までご覧ください。
※【出典】いも・でん粉に関する資料|農林水産省
この記事の目次
【まとめ】紅はるかの美味しい食べ方&レシピ10選
それではさっそく、蜜芋の代表格である紅はるかの美味しい食べ方&レシピを見ていきましょう。
紅はるかの美味しい食べ方①:焼き芋
紅はるかのねっとりした甘みを楽しむなら、シンプルに焼き芋がおすすめです。
作り方は、まず紅はるかをよく洗い、アルミホイルで包みます。この時、空気が通るように、ふんわり包むのがポイント。オーブンを「予熱なし・80〜100℃・90〜120分」に設定し、低温でじっくりと熱を加え、甘みを最大限に引き出していきましょう。
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紅はるかの美味しい食べ方②:冷やし焼き芋
近年ブームになっているのが、紅はるかの焼き芋を冷やして食べる「冷やし焼き芋」です。旬の秋〜冬だけでなく、夏の暑い日にもピッタリですよ。
作り方は簡単!焼き芋を作ったあと、粗熱を取り、ラップをして冷蔵庫で2時間ほど冷やすだけです。さらに冷んやり感を味わいたいなら、冷凍庫に入れて冷凍するのもおすすめ。自然解凍でお好みの柔らかさになったら、紅はるかならではの冷たくてクリーミーな食感が楽しめます。
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紅はるかの美味しい食べ方③:ふかし芋
紅はるかをホクホク食感で楽しみたいなら、ふかし芋がおすすめです。作り方は、丁寧に水で洗い、蒸し器などで30分ほど蒸すだけ。焼き芋と同じく、じっくり火を通すことが甘みを引き出すポイントです。
蒸し器がない場合は、フライパンや炊飯器、電子レンジでも調理可能です。フライパンで調理する際は、紅はるかをフライパンに置いたあと1〜2cmほど水を入れ、蓋をして弱火で20分ほど蒸し、さつまいもを裏返したあとさらに蓋をして20分ほど熱を通せば完成です。裏返す時に水が減っていれば、適宜水を追加してください。炊飯器で調理する際も、同じように2cmほど水を入れて炊飯スイッチを押すだけです(2本程度で1合の目盛りが目安となります)。
また、電子レンジで調理する際は、水で濡らしたキッチンペーパーで紅はるかを包んでからラップをします。じっくり火を通したいので、200wで8〜10分ほど加熱してください。
紅はるかの美味しい食べ方④:干し芋
他のさつまいもと比べて高い糖度がある紅はるかは、干し芋にすることで、しっとり柔らかな食感と、素朴な甘みが楽しめます。紅はるかで作った干し芋は硬くなりすぎないため、ご高齢の方から小さなお子さんまで、幅広い世代に愛されています。
ご自宅で干し芋を作る際は、水からじっくりと湯がいて、竹串がスーッと入るようになったら皮を剥いてお好みの形にカットします。ザルに重ならないように広げて、2日〜1週間程度天日干しすれば完成です。
ちなみに、柔らかめのしっとり食感が良い方は2〜3日程度、硬めがお好きな方は5日〜1週間程度の天日干しがおすすめです。
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紅はるかの美味しい食べ方⑤:スイートポテト
強い甘みを持つ紅はるかはお菓子作りにもピッタリ!なかでも特におすすめなのがスイートポテトです。紅はるかの糖度としっとり感を活かした、甘味料不使用・裏ごしなしのレシピをご紹介します。
まず最初に美味しい食べ方③でご紹介したふかし芋を作り、温かいうちに皮を剥いてスプーンなどで潰します。紅はるか1本あたり卵黄2分の1個・バター5〜20gを加えて、なめらかになるまで混ぜます。
なめらかになったら、アルミカップなどに入れたり、オーブンシートに直接絞り袋で絞り出して、形を整えます。残りの卵黄を表面に塗り、オーブンやトースターで20〜30分ほど焼いたら完成です。オーブンを使用する際は、200℃に予熱しておきましょう。
お好みで、バターを加える時に塩を少し加えると味が締まりますよ。ぜひお試しください。
紅はるかの美味しい食べ方⑥:天ぷら
紅はるかを天ぷらにすると、ホクホク食感としっとり食感の両方が味わえます。
作り方ですが、まずはしっかりと水で洗って汚れを落とし、斜めに切ります。この時、やや厚めの1〜2cm幅でスライスするのがポイントです。エグみを取るために5分程度水にさらしてアク抜きをしたあと、衣をつけて油で揚げます。
紅はるかに限らず、さつまいもの天ぷらは中まで火が通るように160℃ほどの低温で4〜5分程度じっくり揚げるのがコツです。時間をかけて火を通すことで、甘みがぐっと引き立ちます。
紅はるかの美味しい食べ方⑦:炊き込みご飯(芋ご飯)
少し肌寒くなると無性に食べたくなるさつまいもの炊き込みご飯。低温でじっくり加熱することでデンプンが糖に変化するさつまいもは、同じく加熱によって甘みが増す白米と相性抜群です。
水で汚れを落とした紅はるかを1〜1.5cm角に切り、5分程度水にさらしてアクを抜きます。お米をいつもと同じ水の量で準備し、小さじ1程度(2合)の塩を溶かし入れます。そのあと、アク抜きした紅はるかを入れて炊飯スイッチをオン。炊き上がったら、紅はるかが全体に行き渡るようにさっくりと混ぜて完成です。
お好みで、昆布や鰹で取った出汁を加えたり、みりんや料理酒、醤油などで味付けしても美味しく炊き上がります。
紅はるかの美味しい食べ方⑧:さつまいもサラダ
ササッともう一品!という時におすすめなのが、さつまいもサラダです。
よく洗った紅はるかを2cm角に切り、水で5分程度さらしたあと柔らかくなるまで塩茹でします。茹で上がったら粗熱を取って、マヨネーズで和えたら完成です。そのままでも十分に甘いのですが、さらに甘みを加えたい時は砂糖やハチミツなどで調整してください。
また、黒胡椒を和えたらピリッと辛い大人のさつまいもサラダに変身。おつまみにもピッタリですよ。
紅はるかの美味しい食べ方⑨:大学芋
紅はるかの甘みをたっぷり堪能したい時は、とろっと蜜を絡めた大学芋はいかがでしょうか。
食べやすい大きさに乱切りした紅はるかを水に5分程度さらし、キッチンペーパーなどでよく水気を切ったあと、低温の油でじっくり素揚げします。目安としては160℃で5〜6分程度ですが、甘みをより引き出したい場合は、さつまいもを油に入れてから火にかけるコールドスタートという方法もおすすめです。
カリッとした大学芋を楽しみたい方は、2度揚げしましょう。油の温度を180℃まで上げて、表面が美味しそうなキツネ色になったら上げてください。
別の小鍋やフライパンで、砂糖大さじ2、醤油・みりん各小さじ2(さつまいも1本につき)を煮立たせ、揚げた芋を絡めたら、カリッと甘い紅はるかの大学芋が完成です。
紅はるかの美味しい食べ方⑩:甘露煮
高い糖度の紅はるかで作る甘露煮は、素朴な甘みとねっとりした食感がクセになります。冷めても美味しいので、お弁当やおせち料理の一品にも。
作り方は、水で洗った紅はるかを1〜1.5cm幅の輪切りにし、水でさらしてアクを抜きます。水気を取ったあと、フライパンにさつまいもが浸るくらいの水と、砂糖・みりんを各大さじ3ずつ加えて(さつまいも1本分)、中火で煮立たせます。煮立ったら裏返して、汁気がなくなるまで煮詰めます。お好みで、煮立たせる際に醤油を小さじ1、塩を少々加えると、塩気が甘さを引き立ててくれますよ。
美味しい紅はるかを見分ける3つのポイント
美味しくて甘い紅はるかを見分けるポイントは、
- 凸凹が少ない紡錘形(レモンのような形)を選ぶ
- 色が濃くてツヤがあるものを選ぶ
- ツヤのある黒いシミがあるものを選ぶ
ことです。
さつまいもに付着している黒いシミはヤラピンという成分です。ヤラピンを豊富に含むさつまいもは甘みが強い証拠ですので、紅はるかを購入する際は、ぜひ黒いシミに着目してみてください。
さらに詳しい見分け方のポイントや、紅はるかが持つ高い糖度のワケは『さつまいも「紅はるか」の糖度を解説!甘さの理由や見分け方は?』で解説しています。参考にご覧ください。
料理が苦手……美味しい紅はるかを楽しむには?
「ねっとり甘い紅はるかを食べてみたいけど、料理が苦手……」という方は、干し芋や焼き芋など、すでに調理された紅はるか製品がおすすめ。特に焼き芋は、そのまま焼き芋として食べても良いですが、冷やし焼き芋として食べたり、スイートポテトやさつまいもサラダに使うこともできます。
私たち幸田商店では、自社農園で「いも」の苗や植える圃場を一から管理し、細心の注意を払いながら「さつまいも」を作り、丹精込めて干し芋や焼き芋などに加工しています。
安全で甘い紅はるかを使用していますので、さつまいもを購入した際によくある「筋だらけで美味しくなかった」「甘みが少なくてパサパサしていた」「切ってみたら腐っていた」といった失敗をすることもありません。ぜひ幸田商店の干し芋や冷凍焼き芋で、あなた流の美味しい食べ方を見つけてみてくださいね。
紅はるかだけでなく、シルクスイートやほしこがね、泉(いずみ)、玉豊(たまゆたか)といった品種を取り扱っています。さつまいもの食べ比べも楽しんでみてください。
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素材を活かしたものづくりで健康と食の豊かさをお届け
海風が吹き、元気な土壌で育てられる茨城県の農作物たち。
さつまいものみを原材料にした干し芋を中心に、幸田商店では自然の恵みを活かした伝統のものづくりをしています。
国産の豆を使ったきなこやあずき、大麦の食品など、独自の加工技術や製法で美味しく安心安全な食品を製造。 素材の旨みがたっぷりの自社商品を通して、体の健康や食の豊かさを提案しています。
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