おはぎやお団子、あんみつなどの和菓子はもちろん、あんパンやパフェなど、洋菓子とも相性のよい小豆。
その風味豊かな美味しさに人気の高い食品ですが、実は栄養価も高いことで知られています。
美味しく食べて身体にも良いなんて、うれしい限りですよね。
今回の記事では、そんな小豆に関する栄養や成分について解説。
小豆の小さな粒に秘めたパワーとその魅力に迫ってみたいと思います。
この記事の目次
小豆ってどんなもの?
日本人の私たちにとっても馴染み深い小豆ですが、かなり古くから食べられていた歴史があるようです。
縄文時代や弥生時代の遺跡から発掘され、当時から栽培されていたことが分かっているほか、日本最古の書物、「古事記」にも記述があるのだとか。
植物としてはマメ科ササゲ属アズキ亜属に属する一年草で、原産国は東アジアと言われています。
日本では生産量のうち4分の3は北海道が占め、そのほか兵庫・京都の丹波エリアや岡山の備中が小豆の産地として有名です。
餡にしておはぎやお団子、最中、どらやきなどのお菓子にしたり、煮て羊羹やぜんざい、あんみつにしたりなど、主にお菓子づくりに使われていますが、地域によっては郷土料理に使用することも。
また、祝い事には少量の小豆を入れてをもち米を炊いた赤飯を食べる風習が今でも残っています。
小豆の種類
日本で栽培される小豆にはいくつか品種があります。
ここではその小豆について、それぞれの特徴をまとめてみました。
品種 | 特徴 |
---|---|
エリモショウズ | 寒さに強く外観品質も良くて、その美しさが特徴的。煮るとホクホクで、つぶ餡・こし餡どちらでもご使用できます。食味が安定して美味しいことから和菓子店などでも多く使用されており、北海道で栽培されているなかで最も多い品種だと言われています。 |
きたろまん | エリモショウズの次に多く生産されている品種です。エリモショウズに比べて育つのが早く、低温でも病気にもなりにくく、栽培のしやすさにも定評があります。粒のひとつひとつが大きく小豆の味がしっかりと感じられ、従来の小豆よりもポリフェノール含有量が多いとされています。 |
大納言 | 小豆の中でも大粒で腹割れ(皮切れ)しにくい品種です。普通の小豆よりも種皮の色が濃く、深みのある味わいで煮崩れしにくいことからお赤飯などに利用されています。 |
白小豆 | 小豆の中でも栽培が難しく高価で珍しい豆です。独特の風味があり、京菓子などに使用されます。通常の白あんには手亡というインゲン豆が使用されますが、白小豆の餡はさっぱりとした風味と舌触りで高級餡として需要があります。 |
小豆の栄養成分について
その昔は薬にも使われていたというほど、実は高い栄養価をもっている小豆。
まずはその栄養成分やカロリーについて、見ていきましょう。
テスト【小豆の栄養成分(100gあたり)】
テストテストテストエネルギー(kcal) | たんぱく質(g) | 脂質(g) | 食物繊維総量(g) | 炭水化物(g) | |
---|---|---|---|---|---|
小豆(乾燥) | 304 | 20.8 | 2.0 | 24.8 | 59.6 |
小豆(ゆで) | 124 | 8.6 | 0.8 | 8.7 | 25.6 |
エネルギー(kcal) | たんぱく質(g) | 脂質(g) | 食物繊維総量(g) | 炭水化物(g) | |
---|---|---|---|---|---|
小豆(乾燥) | 304 | 20.8 | 2.0 | 24.8 | 59.6 |
●参考 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
表を見ると乾燥の小豆とゆで小豆でも数値が大きく変わるのが分かります。
そして意外にもたんぱく質が豊富に含まれており、これは大豆の2/3の量に値します。
食物繊維も多く、栄養がたっぷりあると言われるのも納得です。
次に、小豆に含まれている栄養についてピックアップし、どのように健康に良いのかを詳しく解説します。
小豆の栄養1:食物繊維
上述の栄養価の表でもお分かりのように、小豆には食物繊維が豊富で、特に不溶性食物繊維が多く含まれてます。不溶性食物繊維は便のかさを増して腸を刺激してくれるため、便通をよくするのに役立ちます。
便通がよくなると便秘の解消にもつながり、ぽっこり出ていたお腹もすっきり。腸内環境が整うため、お肌にも良いと言われています。
小豆の栄養2:ポリフェノール
ストレス・タバコ・紫外線などの影響により、老化を促す原因の一つである活性酵素が体内で発生しやすくなります。
特に中高年になるにつれて活性酸素の働きが強まって、免疫力の低下や肌荒れやしみが目立つなど影響が出やすくなります。
小豆に含まれるポリフェノールは抗酸化作用があるため活性酸素などの除去に役立ち、美肌効果や動脈硬化の予防などに効果があると言われております。
美容や老化が気になる…という方はポリフェノールを積極的に摂取すると良いでしょう。
小豆の栄養3:カリウム
カリウムはナトリウムとともに細胞の浸透圧を維持している大切な栄養素です。
体内の余分な水分・塩分の排出を促す働きがあり、むくみ解消や高血圧予防に効果があります。
小豆の栄養4:サポニン
コレステロールや中性脂肪の増加を防ぎ、血糖値の上昇を抑制し血流を良くして動脈硬化などの予防にも役立ちます。
脂肪の蓄積を抑えてくれるので、肥満予防に役立つとも言われております。さらに利尿作用もあり身体のむくみを防いでくれます。
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